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空飛ぶクルマ「一家に1台の時代が来る」…ニデック・永守会長兼CEOが株総で見せた自信

空飛ぶクルマ「一家に1台の時代が来る」…ニデック・永守会長兼CEOが株総で見せた自信

会見に臨む永守ニデック会長兼CEO

ニデックの永守重信会長兼最高経営責任者(CEO)は20日に開いた定時株主総会で、空飛ぶクルマについて「一家に1台の時代が来る」とし、新たな収益の柱に育てる方針を示した。このほど関連システムでの参入を発表した空飛ぶクルマ市場は今後の拡大を見込む。成長が期待できるロボットなども含め「当社のモーターの軽薄短小技術が優位性を発揮できる」と自信を見せた。

空飛ぶクルマ向け電機駆動システムの合弁会社設立契約を結んだブラジル航空機大手のエンブラエルは、機体の安全性を認証する型式証明を世界各国で多数取得している実績を持つ。永守会長は「認定取得は最も重要。そこに強い企業と組んだ」と説明。ニデックの軽薄短小なモーター技術が評価され、エンブラエルからの打診で協業を決めた。

株主総会後の記者会見では、注力する車載事業や主力の家電・商業・産業用事業が30年ごろまではけん引するとの見方を示した。一方、従来から目標に掲げる売上高10兆円達成に向け「既存事業とM&A(買収・合併)で5兆円ずつくらい必要。そのために1兆円規模の会社を買収する可能性もある」とし、異分野の大型企業買収も示唆した。

注目を集める自身の去就について、会長兼CEO退任後は取締役グループ代表として次代の経営層を教育していく方針をあらためて強調。5人の副社長からの絞り込みは「実績を重視しているので正月が明けてから」と見通しを示した。24年春に次期社長が就き、その後4年ごとに交代させていく計画。将来的には外国人社長が就任する可能性にも言及した。


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日刊工業新聞 2023年06月21日

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