日本電産の「新社長候補」に選任された5人の名前とその理由
日本電産は、4月1日付で5人の副社長が就任する人事を発表した。5人は同社役員やグループ会社トップから選任。この中から2024年4月に新社長が選ばれる。永守重信会長兼最高経営責任者(CEO、78)は同4月に会長職とCEO職を辞し、代表権も返上する。同社にとって最大の経営課題とされた永守氏の後継問題が解決に向け一歩進んだことになる。
副社長に就任するのは日本電産サンキョー社長の大塚俊之氏(57)と日本電産シンポ社長の西本達也氏(66)、日本電産専務執行役員の北尾宜久氏(63)、小関敏彦氏(64)、岸田光哉氏(63)の5人。永守氏は「大塚、西本、北尾の3氏は銀行出身だが専門家より専門分野に詳しいミニ永守。小関と岸田の両氏もそれぞれ専門分野を持ち、企業文化や私の(永守)イズムへの理解が深い」と選考理由を話した。
日本電産本体以外からも候補を選んだことについては「グループ会社出身でも、頑張れば日本電産の社長になれる」(永守氏)と強調した。永守氏はCEO職などを辞した後、グローバル全般での事業支援に回り、段階的に社業から離れる。
5人の中から選ばれた新社長の任期は4年で、その後会長職に4年間就く予定だ。既に28年4月からの新社長の候補者選定も進めており、「全員がプロパー社員になる見込み」(同)という。
日刊工業新聞 2023年03月14日