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フォルクスワーゲンが電動SUVの生産を移管した理由

フォルクスワーゲンが電動SUVの生産を移管した理由

エムデン工場にて生産される欧州市場向け「ID.4」(フォルクスワーゲン提供)

フォルクスワーゲン(VW)は、電動スポーツ多目的車(SUV)「ID.4」の日本向け車両の生産を、独東部ザクセン州ツヴィッカウ工場からニーダーザクセン州のエムデン工場に移管した。生産移管により供給を安定化。夏以降に日本向けID.4の納車を順次再開し、年内の納車可能台数の最大化を目指す。

日本向けID.4は2022年11月に発売し「Launch Edition」は完売。夏以降、標準モデルを2グレードで展開する。消費税込みの希望小売価格は「ID.4 Lite」が514万2000円、「同 Pro」が648万8000円。

従来、VWは日本向けID.4を電気自動車(EV)専用のプラットフォーム(車台)「MEB」搭載モデルの主要生産拠点であるツヴィッカウ工場で生産していた。今回、海外向け輸出港を併設するエムデン工場に「ID.」シリーズのMEB搭載モデルの生産ラインを新設したことから、日本向けID.4の生産を移管した。

日刊工業新聞 2023年06月02日

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