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フォルクスワーゲンのEV販売けん引、世界戦略モデル「ID.4」の性能

フォルクスワーゲングループジャパン(VGJ、愛知県豊橋市、マティアス・シェーパース社長)は22日、スポーツ多目的車(SUV)タイプの新型電気自動車(EV)「ID.4(アイディフォー=写真)」を発売した。EV専用のプラットフォーム(車台)「MEB」を搭載した「ID.シリーズ」の日本市場向け第1弾。2グレード展開で消費税込みの価格は499万9000円から。

ID.4は独フォルクスワーゲンのEV販売をけん引する世界戦略モデル。日本市場へのEV拡販に当たり、インフラ整備や周辺サービスを拡充する。ID.4を販売する158店舗に、24時間365日利用できる出力90キロワット以上の急速充電器を2023年頭までに設置する。EVの専任担当者も各店舗に配置する。

MEBは大容量の電池を前後の車軸間の床下に搭載することで最大561キロメートルの航続距離を実現。同時に1クラス上のモデルに匹敵する室内空間を確保した。

輸入車メーカーでは独メルセデス・ベンツグループが9月に日本でEVセダン「EQE」と「EQS」を発売。国内最多の5車種を揃えた。中国・BYDは23年1月から順次、SUVモデルなど3車種のEVを発売する。日本市場をめぐる競争が激しくなっている。

グレイシアホワイトメタリック
ムーンストーングレー
日刊工業新聞 2022年11月23日

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