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「タント」「N-BOX」…回復基調の新車販売、上位を占める車種の特徴

日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が1日発表した5月の新車販売台数は、前年同月比25・0%増の32万6730台で、9カ月連続でプラスとなった。半導体不足などの影響は続いており、5月単月としては少し低いが、コロナ禍以前の水準に向けて回復基調が続く。

登録車は同28・1%増の20万6663台で、5カ月連続の増加。このうち普通乗用車は同47・4%増の11万9047台。5月単月としては過去最高の2019年に次いで2番目となった。乗用車はトヨタ自動車スズキなど6ブランドが前年同月を上回った。特にマツダが2・9倍、トヨタの高級車ブランド「レクサス」は同2・3倍と大幅増。貨物車はいすゞ自動車が同53・4%増と好調だった。

軽自動車は同20・0%増の12万67台と9カ月連続の増加となった。車種別では乗用車が同22・2%増の9万2238台、貨物車が同13・0%増の2万7829台。メーカー別では8銘柄全てが前年同月実績を上回った。

車種別では背が高くスライドドアを備えたスーパーハイトワゴン系の車種が販売台数上位を占める傾向が続く。22年10月に一部改良したダイハツ工業の「タント」、同年7月に全面改良した同「ムーヴ キャンバス」のほか、ホンダの「N―BOX」が大きくプラスとなった。全軽自協は6月以降について「各メーカーとも半導体不足の影響は続いており、新車販売台数への影響がいつまで続くのかいまだに読み切れない状況」としている。


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日刊工業新聞 2023年06月02日

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