三菱ふそうが豪州で公開、EV小型トラック「eキャンター」の性能
三菱ふそうトラック・バスは2023年10―12月期の受注開始を前に、豪州で新型電気自動車(EV)小型トラック「eキャンター」を公開した(写真)。従来一つだった型式について、同市場向けの新型では車両総重量4・5―8・55トンの14型式を展開する。ホイールベースの長さに応じてバッテリーを最大3個まで搭載でき、用途に応じた最適な選択が可能。価格や販売目標は非公表。同社の川崎製作所(川崎市中原区)から輸出する。
同社は17年に日本国内初の量産型EV小型トラックを投入し、21年に豪州市場に導入。従来モデルは豪州の貨物大手チームグローバルエクスプレス(TGE)から一度に24台受注するなど、複数の物流企業で採用実績がある。従来モデルで得た知見やデータを生かした新型車で、環境負荷低減への意識が高まる同市場を攻略する。豪州政府は4月、EV普及に向けて初の国家戦略を発表するなど気候変動対策に注力している。
日刊工業新聞 2023年月5月30日