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奥野製薬工業が新ブランド、半導体向けメッキ薬拡充

奥野製薬工業が新ブランド、半導体向けメッキ薬拡充

バンプ高さの均一性に優れる「トライザLCNSP」

奥野製薬工業(大阪市中央区、奥野和義社長)は、半導体向けメッキ薬の新ブランド「トライザ」を立ち上げ、販売を始めた。ウエハーの処理に使われるメッキ添加剤など10種類以上を扱い、今後もラインアップを拡充する。新ブランド展開で半導体関連を強化する姿勢を明確にする。

サーバー・データセンター向けハイエンド半導体や、パワー半導体に使われるメッキ薬を重点的に扱う。これまで販売してきた製品も成分を調整した上で新ブランドとして販売する。

同社の2022年3月期の売上高は約277億円で、25年同期までに約400億円の達成を目指している。うち300億円程度を金属などの表面処理事業が占める見通しで「その約10%を、新ブランドを含む半導体向けメッキ薬で稼いでいきたい」(西城信吾デジタル戦略統括部部長)としている。


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日刊工業新聞 2023年05月12日

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