反射板・磁石がいらない…ラピュタロボが投入した「自動フォークリフト」がスゴい
ラピュタロボティクス(東京都江東区、モーハナラージャー・ガジャン最高経営責任者〈CEO〉)は、自動フォークリフト(写真)を発売した。ロボットの自己位置を確認するための反射板や磁石を必要とせず、既存倉庫への導入が業界最短時間で実現するという。価格は見積もり対応。熟練スタッフに頼っていたフォークリフトのパレット搬送が簡易化され、スタッフの確保が難しい夜間深夜帯の稼働も可能になる。
フォークリフト作業の自動化ニーズは高い半面、顧客の要求を満たしていないのが実情。同社は自社開発のロボットソフトウエアと、ロボット群制御人工知能(AI)を採用した協働型ピッキングアシストロボット「ラピュタPA―AMR」を商用化しており、これらの技術を改良して自動フォークリフトを商品化した。
あらかじめプログラムされた動きではないため、柔軟な運用が可能。パレット貨物が傾いて置かれている場合でも、リアルタイムで動作軌道を修正してパレットをピックアップできる。高い自己位置推定技術を持つほか、タブレットによる簡単操作を可能にした。
12日に大阪市のインテックス大阪で開幕する「第4回関西物流展」で展示・公開する。
日刊工業新聞 2023年04月06日