ニュースイッチ

青果市場をFCフォークリフトが走る、東京都が試験運用

東京都は企業と連携し、都内の一部青果市場で燃料電池(FC)フォークリフトの試験運用を始めた。東京都中央卸売市場の青果物を取り扱う多摩ニュータウン市場(多摩市)で1日から、同板橋市場(板橋区)では2023年1月からそれぞれ集荷業務などに使う。環境負荷の低いFCフォークリフトの導入・普及に向けた課題を抽出し、解決に役立てる。

同トライアル利用は「未来の東京戦略」(ゼロエミッション東京戦略)を推進する一環。豊田自動織機、トヨタエルアンドエフ東京(東京都品川区)、鈴木商館(同板橋区)と連携する。

豊田自動織機製の定格荷重1・8トンと同2・5トンのFCフォークリフト(写真=同社提供)、充填圧35メガパスカル(メガは100万)仕様の鈴木商館製移動式簡易水素充填機を使う。約3分の充填で約8時間稼働できる。試験運用はそれぞれ1カ月程度を予定する。

FCフォークリフトの運用による二酸化炭素(CO2)削減や作業環境の改善などの効果を検証。物流全般や製造の現場への普及につなげる。

日刊工業新聞 2022年11月02日

編集部のおすすめ