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横浜ゴムが米卸売り子会社売却…タイヤ業界の再編激化

横浜ゴムの米国法人、ヨコハマコーポレーションオブノースアメリカ(YCNA)は、完全子会社の米フレンドタイヤカンパニー(FTC)の資産を米サザンタイヤマート(STM)に譲渡することで最終合意した。2023年内をめどに清算する予定。売却額は非公表。FTCを通じたヨコハマブランドの販売は既にSTMに移管しており、FTCに与えられていた全ての権利が譲渡されている。

米国市場ではタイヤ業界の再編など競争が激化しており、FTCの成長・発展を考慮した選択肢を幅広く検討した結果、売却を決めた。FTCは米国でタイヤ卸売りを手がけ、中・南部の8州に9拠点を設ける。同国でタイヤ販売を手がけるSTMとは長年の取引で信頼関係を構築してきた。横浜ゴムは21―23年度の中期経営計画で、次世代の成長に向け収益重視の体制への転換を推進している。21年には自動車用のシーリング材や接着剤などを扱う「ハマタイト」事業をスイスの化学メーカーに売却。22年には航空部品事業部を工業資材事業部に統合するなど「選択と集中」を実施してきた。

日刊工業新聞 2023年04月05日

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