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ルネサスが買収するファブレス半導体メーカーの正体

ルネサスエレクトロニクスはオーストリアのファブレス半導体メーカーのパントロニクス(グラーツ)を買収する。買収額は非公表。子会社を通じ、現金で買収する。規制当局の承認などを経て、2023年末までに完了する。買収によるルネサスの業績への影響は軽微としている。

パントロニクスは従業員80人規模で、近距離無線通信(NFC)チップやソフトウエアなどを手がける。ルネサスは買収によりNFC技術を内製化し、NFC市場で優位性を発揮する狙い。

ルネサスとパントロニクスは18年から協業関係にある。ルネサスのマイクロコントローラー(MCU)やマイクロプロセッサー(MPU)のセキュリティー機能とパントロニクスのNFC技術を組み合わせたNFCソリューションを、モバイル決済端末やワイヤレス給電など向けに提供している。


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日刊工業新聞 2023年03月28日

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