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30代半ばに管理職に昇格、三井E&Sが約20年ぶりに刷新した人事制度の中身

三井E&Sホールディングス(HD)は4月、約20年ぶりに人事制度を刷新し、能力や業績を積極的に評価する仕組みを導入する。管理職の課長級に早ければ30代半ばに昇格できるようにする。現状は40歳ごろに昇格している。年功序列要素が強い現制度を改め、職務内容を明確に定義するジョブ型の要素を採り入れる。年齢にこだわらず社員を適材適所に配置し、能力を発揮してもらう。

4月に純粋持ち株会社制を解消し、三井E&Sに社名変更するのに合わせて実施する。2004年以来の刷新となる。三井E&SHDは傘下の三井E&Sマシナリー(東京都中央区)と三井E&Sビジネスサービス(同)を統合し、三井E&Sに社名変更する。新人事制度は大卒、大学院卒の事務・技術系約1300人と高卒、高専卒の技能系約800人が対象になる。

事務・技術系は入社5―7年以内に一度、異なる部署へのローテーション人事を必須にする。従来と大きく異なる業務を経験させ、成長を促す。管理職への昇格には英検2級とビジネス会計検定3級の取得を要件にする。法務とITの講座受講も要件にする。

技能系は工場の操業を支える社員のため、技量や安全に関するスキルを高く評価するようにする。一方でキャリアパスを複線化し、要件を満たせば事務・技術系の管理職に昇格できる制度を設ける。

日刊工業新聞 2023年3月23日

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