ＮＴＴコミュニケーションズ（ＮＴＴコム）は９日、東映およびＮＴＴコノキュー（東京都千代田区）と共同で、人間に近い外見を持ち自然な振る舞いができる「デジタルヒューマン」に関する実証実験を始めたと発表した。デジタルヒューマンの「ＣＯＮＮ（コン）」が、ＮＴＴコムの本社内にある事業共創拠点で接客やコミュニケーションを行う。

ＣＯＮＮの外見は、ＮＴＴコムの社員や社外の専門家計９人を基にした。東映ツークン研究所（東京都練馬区）の技術を使って９人の顔をスキャンし、スキャンデータを組み合わせて生成した。ＣＯＮＮの声・振る舞いの生成には、ＮＴＴの音声合成技術とモーション生成の人工知能（ＡＩ）を活用した。

ＮＴＴコムや東映などは今後、デジタルヒューマンの自社内での活用を検討する。イベントでの案内や企業の受付、アパレル店舗における接客といった場面での利用を想定し、法人顧客にも訴求していく。