エアロネクスト（東京都渋谷区、田路圭輔社長）は、セイノーホールディングスなどと共同で、岩手県岩泉町で買い物困難者支援や観光振興を目的とした飛行ロボット（ドローン）による配送の実証実験を行った。町内の道の駅から対岸の施設に、道の駅のレストランで調理した名物の「龍泉洞黒豚みそラーメン＝写真」を配送。汁をこぼさずに配送できることなどを確認した。

実験には道の駅を運営する岩泉ホールディングス（岩手県岩泉町）なども協力した。買い物支援を想定した実験では、町内の店舗から片道約３・５キロメートルの距離を約７分かけて卵、ヨーグルト、パン、ホルモン鍋セットといった日用品を運んだ。

岩泉町は食料品アクセス困難人口の割合が４０％を超え、全国的に高い水準にある。中山間地域の高齢化が進むことで、買い物や薬の受け取りなどの利便性低下も懸念されている。

実証実験を通じて、ラストワンマイル（目的地までの最終区間）の輸送手段としてドローンを活用するとともに、既存の陸上輸送と連携した新たな物流形態を模索。地域課題の解決につなげる。