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【動画あり】アバターで観光客を案内!ANAと三菱地所が遠隔接客ロボ実証

ANAホールディングスと三菱地所が、東京都内の観光案内所で「アバター(分身ロボット)接客」の実証実験を進めている。外国人観光客への案内を遠隔操作の接客ロボットで担う。多言語対応ができるスタッフが複数の拠点を遠隔で掛け持ちできる。ANAはこのアバターを今春に製品化し、レンタルなどで提供を始める計画だ。

実証実験は台風で観光案内所に従業員が出勤できなくなったシーンを想定した。遠隔でドアの鍵や照明を操作し、接客にアバター「newme」を用いる。複数の訪日客を相手にできるか、アバターからの指示で棚のガイドマップなど手に取ってもらえるかといった項目を検証する。

newmeはパソコン1台で操作でき在宅勤務にも利用できる。災害時の対応だけでなく、柔軟な勤務環境をつくれる。

実験は東京・丸の内の新東京ビル内にある日本政府観光局(JNTO)の「外国人観光客案内所」で行っており、期間は28日まで。地方など全国の観光案内所への展開を想定している。

日刊工業新聞2020年2月28日
小川淳
小川淳 Ogawa Atsushi 編集局第一産業部 編集委員/論説委員
実験では台風被害を想定していますが、昨今の状況を考えると利用シーンは広がりそうです。

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