北海道の氷の下の水中ロボ、ソフトバンクなどが東京からの遠隔操作!
東京海洋大学の後藤慎平助教は、ソフトバンクと北海道厚岸翔洋高等学校と共同で、氷の下の水中ロボットを可視光通信で遠隔操作することに成功した。有線操作の水中ロボを親機とし、可視光の無線通信で子機の水中ロボを操作する。衛星電話経由で操縦し、東京から北海道への遠隔制御ができた。
北海道厚岸湖の氷の下の水中ロボと東京のソフトバンクのオフィスを結んだ。まず衛星電話の音声信号として制御命令が北海道に届けられる。これが湖上の指令システムに入力され水中の親機へ有線で伝送され、親機から子機へ可視光の無線通信で制御信号が伝えられる。東京から前後進などの操作ができた。こうしたシステムは世界初という。
音声通信だけでなくデータ通信も可能。状況に合わせてシステムを構成する。氷の下の狭い空間での音響通信は反響音がノイズになる。選択肢が増えると冗長性を確保できる。
日刊工業新聞 2023年3月9日