「つみたてNISA」認知度7割も…残る課題
投資信託協会が全国の20―79歳の男女2万人を対象に実施した少額投資非課税制度(NISA)や上場投資信託(ETF)の利用調査によると、NISAや積み立て式の「つみたてNISA」の認知度が7割を超えた。
NISAの認知率は前回比1・9ポイント増の81・5%、つみたてNISAは同4・0ポイント増の75・2%だった。一方で「名前も制度の内容も知っている」との回答はNISAが32・0%、つみたてNISAが28・6%にとどまり、投信協は制度内容の周知が課題とした。
個人型確定拠出年金(iDeco)の認知率は66・4%で、増加傾向にある。職業別では公務員の認知度が82・3%と高水準で、金融保有率も32・8%と他の職業よりも高い。
不動産投資信託(Jリート)の購入・継続保有割合は全体で11・2%。Jリート保有層に限れば購入・継続保有意向率は7割近くに達した。投信協はJリートの魅力を非保有者層に伝える取り組みが重要と分析している。
調査期間は2022年9月30日―10月11日で、インターネットで実施した。
日刊工業新聞 2023年3月9日