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作業効率アップ、加藤製作所が投入「油圧ショベル」新製品の特徴

加藤製作所は油圧ショベルシリーズ「REGZAM」に、欧州や北米の最新の排出ガス規制に対応した「HD820―8=写真」を追加、発売した。力強い作業性や整備のしやすさが特徴で、作業効率の改善を図った。消費税抜きの価格は2350万円。土木現場などでの利用を想定し、年間800台の販売を目指す。

新製品は欧州「StageV」、北米「Tier4」排出ガス規制に対応した排出ガス後処理システムを搭載しており、粒子状物質(PM)を低減できる。特定特殊自動車排出ガス規制法(オフロード法)の2014年基準に適合した新エンジンを搭載。国土交通省の「燃費基準達成建設機械認定制度」における20年燃費基準の100%達成の認証を受けている。

作業性能向上については操作フィーリングを高め、サイクルタイムを従来機種「HD820―7」に比べ3%向上させた。整備面ではドレーンコックを手の届きやすい位置に移して水抜き作業性を良くした。またホコリの侵入を抑えるプレクリーナをオプション設定し、メンテナンス性を高めた。バケットは板構造を見直し、バケット底板の摩耗に対する耐久性を向上させた。

日刊工業新聞 2023年03月07日

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