リモートカメラに搭載、ソニーが開発した新AIの期待
ソニーは、人工知能(AI)を搭載したリモートカメラ2機種を6月15日に発売する。人などの被写体を自動で追尾し、被写体の動きに合わせて構図を調整する。マスクを着用した人も追尾できる。教育機関の講義の撮影や企業におけるビデオ会議といった場面での利用を想定する。
新開発したAIは、骨格や頭部位置を検出するなど、複数の認識技術を組み合わせて自動追尾を実現する。被写体が前後や左右、上下に動く場合でも、画角を調整しながら追尾する。イメージングプロダクツ&ソリューションズ事業本部カメラ第2事業部の関口浩ゼネラルマネージャーはAIに関して「いろいろな商品に活用できる可能性がある」と期待を示した。
画角は全身、上半身、バストショットの3種類から設定できる。自動追尾中はカメラ上部にあるランプが点灯し、撮影中であることを被写体にも分かるようにした。
イベントやスポーツなどでの撮影にも適している。消費税込みの想定価格は「SRG―A40」が46万4000円前後。「SRG―A12」は39万1000円前後。
日刊工業新聞 2023年02月22日