2人で30分以内に設置・撤去できる、東亜建設が足場開発
東亜建設工業はスターライト工業(大阪市旭区、西郷隆志社長)と共同で、桟橋下の調査時に短時間に設置・撤去できるユニット型の足場「SPIDER WEB STAGE」を開発した。軽量でユニット化された部材を使い、作業員2人で30分以内に設置や撤去が可能。足場の設置・撤去作業の生産性が高まる。短期間の調査であれば、調査日に設置・撤去できるため、長期に足場を存置しないことで気象・海象の急変時に足場の損壊リスクも低減できる。
この足場は作業員2人が同時に作業できるように設計した。締め付けリング、張り出し足場、連結足場板の三つのユニット化された部材から成る。連結作業はボルトの挿入だけで済む。特殊技能は不要で、一般の作業員がいかだの上で行える。
締め付けリングはポリウレタン樹脂で補強された特殊発泡体とアルミニウム製L形鋼材で構成。L形鋼材間の離隔をボルトで調整し、発泡体を杭に押し付けて足場を支持する。締結リングを支持点として長さ2メートルの張り出し足場を放射状に配置し、足場板で連結すると、杭を中心に約25平方メートルの作業床になる。
今後、東亜建設工業はこのユニットを現場の工事に適用する。
日刊工業新聞 2023年02月22日