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ローカル5G活用、「分身ロボット」がカフェで円滑に接客

ローカル5G活用、「分身ロボット」がカフェで円滑に接客

分身ロボットカフェでの実証実験

NTT東日本、NTT、オリィ研究所(東京都中央区、吉藤健太朗最高経営責任者〈CEO〉)は、同研究所が運営する「分身ロボットカフェDAWN ver.β」(東京都中央区)で、遠隔ロボット操作の実証実験を実施した。同カフェでは病気や障がいで外出困難な人々が、分身ロボットを遠隔操作して接客している。第5世代通信(5G)を地域限定で使うローカル5Gと通信品質制御技術を活用し、操作者が通信遅延によるタイムラグを感じない円滑な接客を実現した。

実証では同カフェ、NTT武蔵野研究開発センタ(東京都武蔵野市)、NTT中央研修センタ(同調布市)を全長100キロメートルの光ファイバーで接続。カフェ内に整備したローカル5Gを経由して、武蔵野研究開発センタ内から障がいのある操作者がカフェのサービススタッフ業務を行った際のロボット操作感、アプリケーション間でのネットワーク性能評価を行った。

従来はWi―Fi(ワイファイ)を用いて分身ロボットを操作していた。外部の電波との干渉などによる無線通信品質の低下が発生しやすかった。

日刊工業新聞 2023年1月26日

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