メトロ電気が開発、樽型サウナ向け電気ヒーターの性能
メトロ電気工業(愛知県安城市、川合誠治社長)は、「赤外線対流式サウナヒーター」を3月に発売する。従来のサウナ用ヒーターにはガス式が多いが、電気ヒーターを用いて適温になるまでの時間をガス式並みにした。日本製のバレルサウナ(樽型サウナ)の製作を望むトーホー(岐阜県白川町)からの依頼で開発した。消費税抜きの想定価格は44万6000円。
メトロ電気の産業用赤外線カーボンランプヒーター「オレンジヒート」を活用しており、バレルサウナの室内温度を20分で約90度まで上げられる。石英管を使用するため、作動中の熱源に水をかけて蒸発させるサウナ入浴法の一種「ロウリュ」も行える。
また、断熱フィンを側面に交互配置して下面への直射を防ぐことで、床面が熱くなり過ぎない。熱源が電気式のため、ガス式に比べ二酸化炭素(CO2)の排出量が少ない。「自然なオレンジの光で癒やし効果もある」(川合社長)。
2・5キロワットのオレンジヒートが2灯の「MSH―2050」と、3灯の「MSH―2075」を用意。2灯式の外形寸法は幅505ミリ×奥行き316ミリ×高さ628ミリメートルで、本体の重さが約16キログラム。3灯式は幅505ミリ×奥行き366ミリ×高さ628ミリメートルで、約17キログラム。
赤外線対流式サウナヒーターを搭載し、トーホーが製造販売するバレルサウナは、31日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開幕する木材の総合展示会「WOODコレクション」で披露される。
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日刊工業新聞2023年1月23日