三井物産から受注、常石造船が建設する世界初メタノール燃料バラ積み船の仕様
常石造船(広島県福山市、奥村幸生社長)は、メタノールを燃料とするバラ積み船2隻の受注に向けて三井物産と基本合意した。2025年後半の1番船完工を予定する。
受注したのは主力バラ積み船「カムサマックス」の載貨重量8万2000トンクラス(完成予想図)。メタノール燃料はコンテナ船で実用化が進んでおり、このクラスのバラ積み船では世界初という。重油とメタノールの2元燃料焚(だ)きで大型のメタノールタンクを搭載し、メタノールでの航続距離を伸ばした。建造する造船所や受注額などは非公表。三井物産は穀物大手の米カーギル向けに運用する。
日刊工業新聞2023年1月23日