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鉄筋外観検査を高精度・時短化、長谷工など工事管理の補助ツール開発

鉄筋外観検査を高精度・時短化、長谷工など工事管理の補助ツール開発

ガイドライン機能により、アイフォーンをかざして外観検査を完了

長谷工コーポレーションはスパイダープラスと鉄筋工事管理の補助ツールを共同開発した。同社の建設業向けアプリケーション「スパイダープラス」の機能に加え、鉄筋継ぎ手工事向け品質管理の補助ツールとしてガイドライン機能、計算機能の2機能を開発し、実際のマンション建設現場で試験運用を始めた。鉄筋継ぎ手工事を完了した後に行う全数外観検査を精度良く、従来より短時間に行えるため、現場で使用し業務効率化につなげる。

ガイドライン機能は、アイフォーンをかざすだけで外観検査を完了できる上、測定者による誤差も生じないため、合否判定が難しい部位の検査も正しく行える。従来、合否の判定には圧接継ぎ手部分に治具「SYゲージ」を当てていたため、精度良い測定には多大な時間を要していた。

計算機能は事前に入力した鉄筋の材種や径などの情報をプルダウンから選ぶだけで、定着長さなどの計算結果を即時に表示するため、手間が省け、業務を効率化できる。

建設現場で労務不足が懸念される中、両機能を使い、現場の品質向上とともに働き方改革を推進する。

日刊工業新聞 2023年01月12日

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