岩谷産業が米アスペン・エアーUSを買収した理由
岩谷産業は、米国の産業ガス企業であるアスペン・エアーUS(モンタナ州)を買収した。買収額は非公表。酸素や窒素、アルゴンなどエアセパレートガスの製造・販売拠点とする。エネルギーや化学系メーカー、病院など産業や医療の分野に供給し、米国でのガス事業の拡大を目指す。
岩谷産業の100%子会社で米国現地法人である米国岩谷(テキサス州)が買収を実施した。アスペンは米北西部のモンタナ州でエアセパレートガスを製造・販売している。米国岩谷は米国ですでに半導体材料ガスや希ガスといった特殊ガス、水素やヘリウムなどのガス事業を進めている。そこに酸素や窒素、アルゴンなどのラインアップを充実し、顧客のニーズに応える。さらに従来の米南部のテキサス州や米西海岸のカリフォルニア州の拠点に加え、モンタナ州の新拠点を確保することで、サービスエリアの拡大も見込む。
日刊工業新聞 2023年01月06日