スバルのEV「ソルテラ」、欧州安全性能テストで最高評価獲得
SUBARU(スバル)初の電気自動車(EV)「SOLTERRA(ソルテラ)」の欧州仕様車(写真)が、欧州の安全性能評価プログラム「ユーロNCAP」の2022年テストで最高評価「ファイブスター」を獲得した。同社がファイブスターを獲得するのは2021年のアウトバックに続き、10度目となる。
成人乗員保護、子ども乗員保護、歩行者および自転車保護、安全運転支援の4項目全てで、ファイブスター認定の要件となる基準点を越えた。子ども乗員保護項目の前面衝突試験と側面衝突試験では最高得点を獲得した。
ソルテラは衝突時の衝撃をボディー全体で分散・吸収するマルチロードパス構造を採用し、乗員の安全性や部品の保護性能を高めた。予防安全性能は、対象物を検知して衝突回避を支援する機能や運転手の疲労軽減を図る機能を拡充。こうした安全設計や機能が高い評価を受けた。
同車は資本業務提携するトヨタ自動車と共同開発。試験は同車と同じプラットフォーム(車台)で開発したトヨタの「bZ4X」の欧州仕様車で行った。
スバルは30年までに、スバル車による死亡交通事故をなくすことを目標に掲げている。
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日刊工業新聞 2022年12月06日