日本電産が指名委員会を設置した狙い
日本電産は、取締役会の諮問機関として指名委員会を設置した。取締役や執行役員の選任方針、選任基準、候補者案の決定などについて独立社外取締役の適切な関与・助言を得ることで、公平性、透明性、客観性を担保。コーポレートガバナンス(企業統治)体制の充実を図るという。
同委員会は取締役会の決議で選んだ3人以上の取締役で構成し、過半数を独立社外取締役とする。同社の取締役は現在10人(社内4人、社外6人)。5日開催の取締役会で独立社外取締役3人と社内取締役2人の計5人を委員に選び、独立社外取締役が委員長に就任した。取締役会の諮問に応じて審議し、取締役会に意見を述べる。
円安も追い風に、同社の業績は好調な一方、後継者とされた関潤氏が9月に社長を辞任。永守重信会長兼最高経営責任者(CEO)は10月下旬の会見で、今後は内部人材を育てるとした上で、「来年4月までに新しい経営体制を作り上げる」とし、すでに人材は決めていると述べていた。
日刊工業新聞 2022年11月09日