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コマツが「20トン級電動油圧ショベル」でアピールする技術力

コマツは24日からドイツ・ミュンヘンで開かれる国際建設機械見本市「bauma2022」に、20トンクラスの電動油圧ショベル(写真)を出展する。技術提携先の米プロテラとの共同開発機で、2023年度に日本と欧州市場で投入予定。日本での販売はレンタル方式になる見通しだ。

20トンクラスは油圧ショベルの中でも最大の売れ筋であると同時に、パワーと稼働時間の問題から現時点では同クラスがリチウムイオン電池(LiB)による電動化の境目とされる。コマツは20トン電動ショベルをいち早く発売することで技術力をPRする。

動力源はLiBでプロテラ製のバッテリーシステムを搭載する。フル充電で最大8時間稼働可能。作業機操作のための油圧ポンプ、コントローラー、電動モーターなどの機器をコマツ独自のすり合わせ技術で協調させ、車体制御システム全体を最適化した。堅固なバッテリー保護構造と相まってエンジン駆動式と同等の掘削性能や耐久性を実現した。

電動化により騒音や排ガスを気にせず作業が行え、都市部や夜間の工事などの需要を見込む。エンジンの振動がないため運転者の疲労も軽減できる。

日刊工業新聞2022年10月21日

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