充電時間4分の1、コマツが新型「電動式フォーク」投入
コマツは従来の鉛電池に代えてリチウムイオン電池(LiB)を搭載した電動式フォークリフト2機種を12月に発売する。2・5トンクラスの「FE25G―2=写真」と3トンクラスの「同30G―2」で、消費税抜きの価格は866万円と999万円。LiBにしたことで、バッテリー容量20%から満充電までの充電時間が1時間50分と約4分の1に大幅短縮。休憩時間などを利用した継ぎ足し充電も容易になった。国内のみで初年度に合計200台の販売を目指す。
両機種とも定置式急速充電器1台とセットで販売する。急速充電と継ぎ足し充電が可能になった点を生かし、これまで電動式フォークの導入が困難とされてきた長時間稼働や高負荷作業を行う物流現場、製紙工場などへ売り込む。オプションで2台目の定置式急速充電器を購入すれば、1時間50分の充電時間をさらに55分に短縮できる。
同社は鉛電池の電動式フォークリフトを2021年3月に発売。静音性や排ガスを出さない利点はあるものの、充電時間や稼働時間がネックになっていた。新機種はLiB搭載により稼働時間も2―3割延びた。
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日刊工業新聞2022年10月17日