運転支援と運転手の操作を協調、ジェイテクトが開発したシステムの全容
ジェイテクトはシステムによる運転支援と運転者による操作を状況に応じて協調する技術を開発した。先進運転支援システム(ADAS)などが稼働中に運転者の操舵(そうだ)を検知すると、システムが運転者の補助をしながら安全な走行に導く。電動パワーステアリング(EPS)を制御するソフトウエアに搭載する。国内外の自動車メーカーなどに提案する。
開発した自動操舵制御システム「ペアドライバー」は、車内外のカメラによるセンシングやEPSの制御により、人と安全システムの協調制御を実現するもの。
従来、車線から車が逸脱するのを抑えるADASなどはオン・オフ機能のみで、運転者が主体の場合はシステムによる操作介入が難しかった。同システムは安全が確保できると判断した場合に運転者の操作を補助し、危険を予知した場合は補助度合いを強める。
自動運転でもレベル0―4までは人とシステムの協調が不可欠。同システムで安全性を維持しながら、運転者にとって違和感のない操作性を確保する。
日刊工業新聞2022年10月5日