【決算一覧】デンソー・アイシンは売上高過去最高…トヨタ系主要メーカー7社は23年3月期業績をどう見通す?

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トヨタ自動車グループの主要部品メーカー7社が発表した2023年3月期連結業績予想は、6社が増収営業増益を見込む。デンソー、トヨタ紡織は売上高と全利益項目、豊田自動織機は売上高と営業、当期利益、その他4社は売上高で過去最高を見通す。部材価格高騰や半導体不足などの影響は大きく先行きは不透明だが、自動車販売はコロナ禍から堅調に回復し需要が増加。原価低減などでマイナス要素を打ち消し利益を確保する。

デンソーは車両販売の増加や電動化・先進安全製品の拡販が業績を押し上げる。ただ23年3月期は部材費高騰や物流費増で、1500億円の減益要因を織り込む。松井靖経営役員は「ムダの削減を極限まで進める」と話す。豊田織機はフォークリフト市場の回復や物流ソリューション事業が伸長。エンジンの認証取得遅延で生産を止めている北米のフォークリフトは、22年度前半にも出荷再開できる見通しを示した。

アイシンも原材料価格高騰の影響を打ち消すべく「構造改革や原価低減活動を加速する」(吉田守孝社長)。生産では主要顧客のトヨタ自動車で計画の下方修正が続くが「実数では前期よりも増える前提」(伊藤慎太郎副社長)と見る。一方ジェイテクトは「減産リスクとして900億円の売り上げ減を想定に入れている」(佐藤和弘社長)という。豊田合成は生産変動への対応を強化して利益確保を狙う。また愛知製鋼は売上高は伸びるものの、材料価格の大幅な高騰が響く。

22年3月期の連結決算は、豊田合成と愛知製鋼を除く5社が増収増益。豊田合成は「材料市況の悪化が大きく107億円の減益影響だった」(小山享社長)。愛知製鋼は「これまでにない鉄スクラップ価格の高騰に販売価格への反映が追いついていない」(藤岡高広社長)と説明した。

日刊工業新聞2022年4月29日

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