ヒアラブルデバイスで働き方DX、NECの新サービスの中身
NECは耳に装着して使うトゥルーワイヤレス型ヒアラブルデバイスとクラウド基盤を組み合わせたソリューションを月内に法人向けに発売する。耳音響認証によるハンズフリーでの個人認証やセンサーによる装着者の見守りのほか、ノイズキャンセリングと音声認識による音声のテキスト化やシステムへの指示などで働き方のデジタル変革(DX)に貢献する。
ヒアラブルデバイスとクラウド基盤利用の定額制で1ユーザー当たり月額3800円から(消費税抜き)。最小30ユーザーで2年間の契約が必要。
ヒアラブルデバイスは2020年に応援購入サービス「Makuake(マクアケ)」を通じて一般消費者向けに販売済み。今回、新たに法人向けに発売する。
耳音響認証は耳穴からの反響音特性で個人を特定する技術で、デバイスの内側マイクを用いて自身の耳を鍵とした個人認証を行う。
ノイズキャンセリングでは、ヒアラブルデバイスの内側と外側に搭載された二つの集音マイクを用いる。工場や工事現場などで発生する大きな騒音もカットできるため、音声認識を活用した音声のテキスト化やシステムへの指示など現場業務のDXに役立つ。
日刊工業新聞2022年10月5日