不払い・遅延・減額…フリーランスの相談が増えている
厚生労働省はフリーランス向けの相談窓口「フリーランス・トラブル110番」について、相談件数の推移をまとめた。それによると、2021年度は月間350件程度で推移したものの、22年度には4月が452件、5月が542件、6月が613件、7月が577件、8月が642件と、増加傾向が顕著になった。
相談者の年齢をみると、「30―39歳」が全体の27・5%で最も多く、次いで「40―49歳」が同25・9%、「20ー29歳」が21・6%と若い世代の相談が目立つ。業種では「配送関係」が同15・6%と高く、以下、「システム開発プログラム関係」が同12・7%、「デザイン関係」が8・1%で続く。
相談内容では、報酬の全額不払いや支払遅延、一方的減額といった「報酬の支払い」が全体の32・1%でトップ、次いで、不明確な契約内容や契約書の不作成など「契約内容」が同22・4%となり、上位2項目が全体の半分以上を占めた。
日刊工業新聞 2022年9月22日