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次世代通信「6G」の信頼性を高める、新金属繊維の正体

ユニチカが開発

ユニチカは電磁ノイズに対する遮蔽(しゃへい)性能を付与できる金属繊維「磁性ナノワイヤー=写真」を開発した。同材料を樹脂などに添加することで、第6世代通信(6G)での通信の信頼性向上につながる。高集積や小型・薄型化が必要な6G対応のアンテナ、レーダーなど向けに販売を見込む。

同材料は鉄やニッケルを約100ナノメートル(ナノは10億分の1)の細さに加工した、強磁性を持つ繊維。同材料の含有量が少なくても効果を発揮するため、樹脂の加工性や柔軟性を生かした製品設計が可能となるという。

6Gは2030年頃の実用化が見込まれるが、ほとんど利用されていなかったテラヘルツ(テラは1兆)の電波で無線通信するため、新たな電磁ノイズ対策が求められている。

同材料は電磁ノイズ対策のほか、導電材料や電池用部材など向けの展開も想定。ユニチカは幅広い用途に向けたデータ取得に取り組むとともに、量産体制の構築も進めている。

日刊工業新聞2022年9月21日

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