利用者のリクエストで経路・スケジュールを最適化、「AIバス」が走り出す
茨城県高萩市とみちのりホールディングス(東京都千代田区)傘下の茨城交通(水戸市)は、人工知能(AI)を活用することで利用者のリクエストに応じて運行経路やスケジュールを最適化するバス「MyRideのるる」を10月1日から本格運行する。高萩市内で2021年7月から実証運行をしてきたが、平日の利用者数が既存の路線バスより3割増えたことから、本格化を決めた。
MyRideのるるは、利用者がスマートフォンの専用アプリケーションや電話で希望する出発地と目的地を要望すると、AIがそれに応じて最適な経路とスケジュールを生成する。既存のバス停に加え、仮想のバス停を市内141カ所(8月時点)に設置し、合わせて237カ所のバス停から乗車可能とした。
通常の路線バスは運行経路や乗降場所、スケジュールが決まっている。
日刊工業新聞2022年9月16日