回収・素材再生まで一環、古着の循環システム構築へ
帝人フロンティアとファイバーシーディーエム
帝人フロンティア(大阪市北区、平田恭成社長)は、ファイバーシーディーエム(大阪府泉南市)と古着の回収・選別と効率的リサイクルによるサーキュラー(循環)システムを構築する。古着の回収ネットワークと選別技術、ポリエステルのリサイクル技術を組み合わせたリサイクルシステムの実現を目指す。
ファイバーシーディーエムは古着の受け入れ・選別・出荷の一貫体制を持ち、取扱量は年2億着(約5万トン)。帝人フロンティアはポリエステル繊維を石油由来原料と同等品質に再生する技術がある。2025年までに回収する古着から廃棄衣料品を選別し、そこからポリエステル素材の効率的選別方法を開発・検証。さらにポリエステル衣料品からリサイクルチップを生産し、原糸・原綿の品質評価を行う。
将来はポリエステル以外のナイロンや綿、ウールなどの素材もリサイクル可能な仕組みを目指し、国内外に働きかけるとしている。
日刊工業新聞2022年8月19日