【村田×帝人】業界初の「圧電繊維」を共同開発、1ボルトの発電で細菌死滅

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村田製作所・帝人フロンティアの圧電繊維。第1弾は靴下や肌着などアパレル用途から製品化

村田製作所と帝人子会社の帝人フロンティア(大阪市北区)は4日、人が動いて繊維が伸び縮みする力を電気エネルギーに変え、抗菌性能を発揮する業界初の圧電繊維を共同開発したと発表した。繊維の伸縮で発する1ボルトほどの電気で細菌を死滅でき、抗菌剤不要で環境に優しいのが特徴。新型コロナウイルスへの効果は検証中。スポーツウエアや靴下、靴などのアパレル、紙おむつ、マスクなどの衛生材など幅広い用途を想定する。

開発した繊維の名称は「PIECLEX(ピエクレックス)」。村田製の圧電技術と帝人の繊維技術を融合。2020年度内に販売開始し、25年度に売上高100億円を狙う。

開発、製造、販売を担う繊維と同じ名称の合弁会社(資本金1億円、村田製51%、帝人フロンティア49%)を、村田製の野洲事業所内(滋賀県野洲市)ですでに設立済み。製造は帝人フロンティアの既存設備で行う。

それぞれが以前から進めていた圧電素材「ポリ乳酸」の技術などを活用。電子部品で培った村田の電気関連のノウハウ、帝人の繊維の知見など組み合わせた。村田恒夫村田製作所会長兼社長は「無限の可能性を秘めた繊維」と表現。医療や美容への応用も視野にある。

日刊工業新聞2020年6月5日

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