トヨタのFCV「ミライ」に採用されたポリ製立体吸音材の実力
帝人フロンティア(大阪市北区、日光信二社長、06・6233・2600)は、ポリエステル立体成型吸音材(写真)がトヨタ自動車の燃料電池車(FCV)「MIRAI(ミライ)」の燃料電池(FC)システムに採用された。内部まで均等に熱を浸透することで高精度に成型する工法を用い、複雑なFC部品の形状に隙間なく充填し、吸音性能を高めた。
トヨタが2020年12月に発売したミライに採用された。FCシステムはタンクから供給される水素と空気中の酸素を化学反応し、電気と水を発生する仕組み。
立体成型吸音材は水を車外に排出する際、ノイズを抑えるために用いる。
日刊工業新聞2021年3月22日