京セラが150億円投資、MLCCを増産する背景
京セラは、約150億円を投じて鹿児島国分工場(鹿児島県霧島市)に積層セラミックコンデンサー(MLCC)の新生産棟を建設すると発表した。通信端末や半導体関連機器の小型化・高機能化、第5世代通信(5G)普及に伴うデータセンター増設などで予想される将来の需要増加に対応する。2024年5月に稼働予定。初年度は生産金額換算で年間約100億円、次年度以降は同約200億円の能力を計画する。
京セラは9月にも同工場敷地内にある研究棟を解体し、23年2月から同跡地で新生産棟の建設を始める。新棟の延べ床面積は3万7600平方メートル。
MLCCは先進運転支援システム(ADAS)や電気自動車(EV)関連技術の高度化などを背景に、自動車向けでも需要拡大が見込まれている。
日刊工業新聞 2022年8月18日