兼松がAIモデルの画像検査で狙う市場

  • 1
  • 3
お椀の形状ごとに個数を数えられる

兼松は、画像検査サービスのラインアップを拡充するため、人工知能(AI)モデルをベンチャーと共同開発する。専用アプリケーション(応用ソフト)上で稼働するAIモデルを増やすことで、ユーザーニーズに対応したサービスを実現する。近くコンテンツ配信サービスでアプリ提供を始める。2023年3月末までに100社への導入を目指す。

兼松は従来のサーバーとパソコン、産業カメラによる画像検査サービスのスマートフォン版をソホビービー(東京都台東区)と開発した。AI技術を活用し、検査対象物の種類の判定と数の計算、傷や汚れなど「人が目で行える大体の検査ができる」(電子・デバイス部門電子統括室の稲岡崇新事業創造課長)。1モデルにつき100万円(消費税抜き)の料金で企業ごとの仕様変更にも対応する。

これまでの画像検査サービスは食品メーカーや製造業を中心に拡販していた。スマホ版は産業用カメラなどが不要になるほか、スマホ1台で月額1万円(消費税抜き)で利用可能になることから、医療や建設など幅広い分野をターゲットに事業を展開する。

また、既存の在庫管理サービスとのシナジー(相乗効果)が期待できるため、段ボールの数を計算するAIモデルを用意する。防災用品を管理するため、自治体から引き合いがある。今後は外部との連携を強化し、幅広い分野をカバーできるAIモデルをそろえる。共同開発したパートナー企業に収益を配分する。

兼松は、ベンチャーとタイアップし、アイデアを早期に実現する組織「ビジネス・コー・クリエーション・センター」を発足。21年から活動をスタートしている。同組織の取り組みを通じて28年3月末までに200件のSaaS(サービスとしてのソフトウエア)提供を目指す。

日刊工業新聞2022年8月17日

キーワード
兼松

関連する記事はこちら

特集

このサイトでは、アクセス状況の把握や広告配信などのためにクッキー(Cookie)を使用しています。オプトアウトを含むクッキーの設定や使用の詳細についてはプライバシーポリシーページをご覧ください。

閉じる