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演算処理470倍高速化、SCSKが独自の「AIアルゴリズム搭載量子回路シミュレーター」開発

SCSKは、独自の量子人工知能(AI)アルゴリズム(計算手順)を搭載した量子回路シミュレーターを開発した。

学習データ間の類似度の情報「カーネル行列」について、量子アルゴリズムで生成する演算処理「量子カーネル行列生成」を、論理回路を自由に書き換え可能な集積回路(FPGA)で実装。これにより、中央演算処理装置(CPU)で実行した場合と比べ、機械学習データ1000件に対する演算処理が約470倍高速であることを実証した。

今後、顧客や大学、研究機関との共創・実証実験などを通じ、セキュリティー分野における不正検知や製造分野での異常検知といったソリューションの開発を進める。

複雑な計算を高速に処理できる量子コンピューターの実用化には、アプリケーション(応用ソフト)の開発環境の整備や技術的な課題の解決をする必要があり、時間を要すると考えられている。

日刊工業新聞2022年8月11日

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