排熱でCO2削減に貢献、「熱音響冷却システム」の効果

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中央精機と東海大学が共同開発した、熱音響冷却システム

中央精機(愛知県安城市、牛尾理社長)と東海大学は、排熱を利用して発生した音波の力を活用して冷却エネルギーを生む「熱音響冷却システム」を開発した。同社のアルミホイール熱処理工程で出た最大約250度Cの排熱から、同マイナス14・4度Cの冷却熱を得られた。製品化を進め、2024年度内の事業化を目指す。工場や船舶用の冷房装置などとして、システムを外販したい考えだ。

同システムは金属製フィルターに挟んだヘリウムガスを温めて熱を音波に変換し、音波を蓄熱器に通すことで冷却熱を得る。保守がほぼ不要で、電気や動力なしで稼働できる点が特徴だ。システムの大きさは幅1・8×奥行き1・2×高さ1・7メートル。音波を発電に利用することもでき、現在は太陽熱で動くシステムも開発している。

9日会見した中央精機の牛尾社長は「排熱利用で二酸化炭素(CO2)削減に貢献できる」と自信をみせた。また東海大の稲津敏行副学長は「エネルギーの可能性を大きく変えうる技術だと自負している」と、今後の展開に期待を込めた。

日刊工業新聞2022年8月10日

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