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パワー半導体市場狙う、住友化学が大口径GaN基板事業拡大へ子会社吸収

住友化学は化合物半導体材料を製造販売する完全子会社のサイオクス(茨城県日立市)を10月1日付で吸収合併する。経営資源を重点的に投入し、次世代パワー半導体向け大口径窒化ガリウム(GaN)基板事業の拡大を加速する。今後、10年以内に年間売上高を300億円規模(現在100億円弱)に引き上げる。

住友化学は2024年度に4インチGaN基板の本格量産を開始し、26年度にも6インチ基板の供給開始を目指す。同社は2インチ基板をレーザーダイオード向けに供給し、シェア50%超を持つ。独自技術により均一で安定した品質の結晶を製造できる。

パワー半導体市場は急拡大が見込まれており、迅速な経営判断で巨大市場に対応する。

日刊工業新聞2022年8月3日

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