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「新型クラウン」に供給、トヨタ紡織が開発した「シート」の性能

トヨタ紡織は、トヨタ自動車が今秋発売予定の旗艦ブランド「クラウン」の新型車にシート(写真)や内装品などを供給する。セダンとスポーツ多目的車(SUV)の要素を併せ持つ「クロスオーバー」に搭載される。シートはクラウンにふさわしい高級感と乗り心地を実現。内装品も耐久性を維持しながら軽量化した。天井やフロアカーペット、オイルフィルターなどもトヨタ紡織の製品が採用された。

グレードにもよるが、シートカバーは光輝剤入りの表皮材で加飾し、窓越しにも目を引く高級感を演出した。また、臀部(でんぶ)の圧力集中を低減することでクッション性を向上。シートの側面を車両外側に向けて傾斜する形状にし、乗り降りの負担を軽減する。

内装品のドアトリムは、三井化学と共同開発した高耐衝撃プラスチックを配合。耐衝撃性を維持しながら、ポリプロピレン(PP)基材に比べ約20%の軽量化を実現した。


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日刊工業新聞2022年7月29日

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