大阪メトロ「新型車両」運行開始、高めた利便性
大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)は2025年の大阪・関西万博での輸送力強化に向けた新型車両「30000A系=写真」を22日に中央線で運行開始する。乗降口横のスペースを広げ、ベビーカーや大きな荷物のある乗客が利用しやすい。22年度中に10編成を投入、直通運転する近畿日本鉄道のけいはんな線でも運行する。
中央線への新型車両投入は27年ぶり。11年に御堂筋線に投入した30000系を改良した。荷棚や床面の高さを下げ、ホームとの段差縮小などで利用しやすくした。
乗降口上部にワイド液晶ディスプレーに設け、英語や韓国語など4カ国語で案内する。車内Wi―Fi(ワイファイ)を導入して利便性を高めた。
外観は従来路線ごとに異なる色帯を改め、大阪のにぎわいをドットでシンボル化した。
日刊工業新聞 2022年7月21日