関西万博へ自動運転実証、大阪メトロ社長の手応え
大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)やパナソニック、関西電力など10社は、2025年の大阪・関西万博へ向けた自動運転などの実証実験を公開した(写真)。レベル4相当の自動運転バスやタクシー、車いす型の追従式モビリティーなど複数車両を走らせるためのデータ基盤連携などを確認。「10社の強い技術を持ち寄り、都市型MaaS(乗り物のサービス化)構想の具現化に手応えを感じた」(河井英明大阪メトロ社長)とした。
今回の実験は万博会場に隣接する人工島「舞洲(まいしま)」(大阪市此花区)で実施。大阪府・市と大阪商工会議所が支援する先端技術の実証実験の一環。低速型自動走行モビリティーなど7種類21台のモビリティーを活用する。
複数車両を遠隔監視で一元管理し、信号協調やトラブル発生時の連携も図りスムーズな運行につなげた。自動運転走行時にどういうデータを管理すべきかを検証し、秋に2回目の実験を行う予定。
実験で得たノウハウを活用し万博での実装を目指す。
日刊工業新聞2022年4月7日