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「軽井沢トップ・マネジメント・セミナー」閉幕、経営者や役員が企業経営のあり方模索

日本生産性本部が開催した「軽井沢トップ・マネジメント・セミナー」は2日間の日程を終え、14日閉幕した。今年は「人と志が組織を強くする~持続的成長を実現するために~」を統一テーマに掲げた。同セミナーには大手企業の経営者や役員ら約100人が参加した。経営者の役割や今後の経営戦略、労働生産性などについて議論を交わし、企業経営のあり方を模索した。

14日は「変革の核となる経営トップのあり方」をテーマに分科会が開かれた。昭和電線ホールディングス(HD)の長谷川隆代社長は、社長就任来の子会社清算など抜本的な構造改革の取り組みについて講演。高収益体制への転換に向け、「一緒に戦える経営チームを作る必要がある」と述べた。レーザー専門商社の日本レーザー(東京都新宿区)の近藤宣之会長は「社長が変われば、幹部や社員が変わることで企業そのものが変わる」と語った。

同日の別の分科会ではTDKの石黒成直会長らが「強い経営者・マネジメントチームをつくる」をテーマに講演した。

総合コーディネーターの経営共創基盤(IGPI)グループの冨山和彦会長は「地道なPDCA(計画、実行、評価、改善)による現場力強化に加え、不確実な時代だからこそ決断と選択が必要だ」とした上で、「基礎の基礎に戻ることが大切。リーダー自身が変わらなければならない」と強調した。また、「執念深い好奇心が大事」とも述べた。

日刊工業新聞2022年7月15日

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