透明な太陽電池の発電量を実用レベルに、東北大が実現した意義

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開発した透明な太陽電池(東北大提供)

東北大学の加藤俊顕准教授と金子俊郎教授らは、可視光透過率80%の透明な太陽電池で420ピコワット(ピコは1兆分の1)の発電に成功した。低消費電力な熱センサーは100ピコワット程度で駆動するため実用レベルの発電量が得られたという。人が認識できないほど透明な太陽電池は眼鏡や肌などさまざまな場所に設置できる。

二硫化タングステンの単層結晶と酸化インジウムスズ(ITO)電極を用いて発電素子を作製した。2本のITO電極上に単層結晶を渡し、光を吸収して発生した電荷を流す。

片側のITO電極に酸化タングステンや銅の薄膜を積層し1000倍以上に発電効率を高めた。さらに発電素子を直列と並列を組み合わせ多段階接続で受光面積を広げた。1平方センチメートルのデバイスで420ピコワットを発電できた。

吸収波長は可視光域にあるが、数%しか吸収しないため透明に見える。太陽電池の存在を認識させず、センサーなどに給電してデータを収集できる可能性がある。

日刊工業新聞 2022年7月14日

キーワード
東北大学 太陽光電池

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