マツダが新型SUV「CX―60」で採用、日本製鉄と共同開発した軽量鋼材の性能
日本製鉄は、マツダと共同開発したBピラー(前後座席間の柱)向け軽量材が新型ラージSUV(スポーツ多目的車)「CX―60」に採用された。新技術により、従来に比べて材料を一部省略できるため34%の軽量化、衝突安全性の向上を実現した。
アルミメッキした複数のホットスタンプ鋼板をレーザー溶接で1枚板とした。客室空間を守るため柱上部に高強度材、側面衝突時の性能確保のため下部には低強度材を使った。
ホットスタンプは接合すると継ぎ手強度が低下したり、異なる強度や厚さでは品質精度がばらついたりと、車体への適用に課題があったが、総合的に技術を改善。焼き入れ性、寸法精度など品質安定化も実現した。
日刊工業新聞 2022年6月23日