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パラパラのチャーハンを定量で盛り付ける機械に施された工夫

鈴茂器工が発売
パラパラのチャーハンを定量で盛り付ける機械に施された工夫

ぱらぱらした米飯を定量盛り付けられる

鈴茂器工は、チャーハンやピラフなどのぱらぱらした米飯を弁当容器に定量で盛り付けられる機械「ESM―KMA」を10月に発売する。コンビニエンスストアやスーパーの弁当など向けに一般米飯を定量ずつ盛り付けるマルチ飯盛り機はすでに販売中だが、粘り気のないぱらぱらした米飯は取り扱いが難しかった。米飯を定量でより分けるシャッター機構の形状を、くし刃型からカッター型に変更することで解決した。消費税抜きの価格は800万円程度を予定する。

外形寸法は幅2000ミリ×奥行き1200ミリ×高さ1690ミリメートル。1回に盛り付ける米飯の定量は60―360グラムの間で1グラム単位で設定でき、五目チャーハンやエビピラフなど具材入りの米飯にも対応できる。

コメを定量に仕切るシャッター機構の形状をくし刃型からカッター型にしたことで、くし刃の間から米飯がぽろぽろとこぼれ落ちてしまう問題を解消した。重量センサーと画像診断により、定量に対して誤差の大きい弁当容器の向きを90度ずらした形でコンベヤー上に押し出す仕組みを採用し、作業員が不良品として選別しやすくした。

ドーム形状やラグビーボール形状など米飯を盛り付ける形状も、カレーライスやガパオライスなど商品に合わせて自由に設定を変更できる。

日刊工業新聞 2022年6月16日

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